象と鼻
ある朝、みんなの顔から、鼻が消えていました。 鼻の穴までなくなっていました。 におい
からあげころころ
ある日、おじいさんが山でお弁当をあけると、 からあげがひとつ、転げ落ちてしまいました
走れ鉄棒
公園の鉄棒には、いっつもだれかがぶらさがっていました。 鉄棒は、ほんとは思いっきり走
胸焼ける
胸焼けがやまないので会社のトイレで個室にこもり、胸をしばらく叩いていた。 すると
日曜日のクマ
にちようびのくまは、あさからおおいそがしです。 たっぷりとっておいたハチミツをつかっ
愛は栗色
栗色のネコだからクリ。 最初に呼んだのが、わたしだったか、道雄だったか。 アパ
朝のおむかえ
くーちゃんは、夜があける前に目を覚ましました。 寝室は、まだまっくらで、ママもとなり
おおおにぎり
おじいさんが山道を歩いていると、大きなおにぎりを見つけました。 どのくらい大きいかと
『村上春樹への12のオマージュ いまのあ...
相手は四歳だ。嘘の自覚だってない。嘘でなければ、それは現実なのだ。