書籍

『暗号のポラリス』 (NHK出版)
「魔法ですか」
「魔法ですよ」
NHK出版ウエブマガジンにて連載された同名長編小説を書籍化。多くの人に支えられて完成に漕ぎ着けたこともあり、思い入れの強い作品です。装幀の池田進吾さんには装画も手がけていただき、細部まで美しい本に仕上がりました。物語の喜びと力にあふれた一冊。

『Happy Box』文庫版 (共著/PHP文芸文庫)
イシカバカバ。
イシカバカバ。
まったくほんとに、イシカバカバ。
好評いただいた『Happy Box』文庫版。「ふりだしにすすむ」は『ペンギンのバタフライ』収録バージョンといくつか変更を施しています。パラレルワールドのように楽しんでいただければ。

『ペンギンのバタフライ』 (PHP研究所)
ラクガキひとつで世界を変える
初の連作短編集。アンソロジー『Happy Box』に収録された「ふりだしにすすむ」からスタートしたので、ある意味、本当に「ふりだしにすす」んだわけで、そうした合縁奇縁をベースに5つの短編を盛り込みました。各々に完結した物語でありながら、その背後に流れるひとつの(あるいは無限の)物語を楽しめる趣向になっています。

『村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ』 (共著/NHK出版)
相手は四歳だ。嘘の自覚だってない。嘘でなければ、それは現実なのだ。
NHKラジオテキストで連載されていた若手作家たちによるオマージュ短篇を収録。中山は、幼い娘の言葉に翻弄される男を描いた「どうしてパレード」という作品で参加しています。コラムがひどいと噂。

『ブラスデイズ』 (NHK出版)
「後悔、山ほどあるけど、それがなかったらわたし音楽続けてなかったと思うし」
「ああ。じゃあ、一生やめられないね」
高校を舞台に、吹奏楽部のメンバーを中心に描く青春群像劇。NHK(出版)で青春ときたらジュブナイル、という刷り込みに従ってSF要素まで盛り込んでいます。ウラモトユウコさんの挿画が素晴らしいので、そこだけでも見ていただきたい。

『Happy Box』 (共著/PHP研究所)
イシカバカバ。
幼いころ、絵本に教わった呪文。
名前に「幸」の字が入っている、という理由で錚々たるメンツの中にすべりこませていただいたアンソロジー。完成品を手にしたとき、自分の改行のなさに驚きました。

『空で歌う』 (講談社)
兄の影を追いかけていた。校庭に伸びた長い影は僕を手招きしていたけれど、距離は一歩ごとに離れていく。
併録されている「木曜日に生まれた」は男性の想像妊娠を描いたもので、いつかまた同じテーマのものを書きたいと考えている。

『さりぎわの歩き方』 (文藝春秋)
〈いまどき、まっとうな青春小説〉というのが、その日、ただひとつ釣れた文章だった。
デビュー作。怒りにまかせて一気に書いた。いろんな人から、どこまでが実体験なのかと問われて答えに窮した。パップラドンカルメについて書けたあたり、満足している。